流産の週数が11週までと12週以降では、手術(娩出)方式が異なります。当クリニックは11週までの流産のみを扱っています。以後、11週までの流産手術について説明します。
現在は、「流産」と診断された場合、速やかに妊娠できる状態に戻せるよう「子宮内容除去術」という手術をおこないます。子宮内容除去術とは、子宮頚管を広げたあと、胎児や胎盤、子宮内膜などを除去する手術のことをいいます。
子宮内容除去術は、基本的には前日から入院して手術当日に退院する場合(1泊2日)と、日帰り手術をする場合とがあります。当クリニックは日帰り手術をおこなっています。
手術は静脈麻酔(眠った状態であるが、自発呼吸ができる深度の麻酔)をした上で、予宮の頚管(入り口)を器械で拡張してから子宮内の妊娠内容物を取り出します。