妊娠がわかると、赤ちゃんが無事に元気に育ってほしいと願われるかと思います。しかし、残念ながら流産の確率は全妊娠の約15%であり、決して低い確率ではなく誰しも流産になる可能性があるといえます。私は流産に関し「サイコロで1の目がでる確率です」と説明しています。母体の加齢とともに発生頻度は高くなり、特に40歳以上では流産率は25%になります。
妊娠12週未満の流産を早期流産、12週~21週までを後期流産といいます。妊娠22週~37週未満の分娩は早産といいます。
流産の原因には胎児側によるものと母体側によるものがありますが、自然流産のうち50~60%は胎児側の異常によると報告されています。