すみれレディースクリニック

お電話でのお問合せ
Tel.028-614-7000

すみれレディースクリニック

MENU

不妊症

Medical

不妊症について

一般的には妊娠をしにくいご高齢でない限り、避妊せず、通常の夫婦生活を送っていると、だいたい結婚して半年で7割、1年で9割、2年で10割が妊娠するといわれています。不妊症は「避妊をせずに1年たっても子供ができない状態」と定義されています。「結婚して3年たちますが、まだ子供ができないのです。不妊症かどうか検査するためにはどうすればいいですか」とお聞きになる患者様がいらっしゃいます。残念ですが、答えは「検査などしなくても、不妊症です」ということになります。

不妊症と病気の違い

一般的な「病気」は頭が痛いとかお腹が痛いとか、どこか腫れているとか、何か辛い症状があって、それが改善されるよう診断に従って治療をします。
しかし、「不妊症」は「一般的な病気」とは、大きく違います。痛みも不快感もなく「妊娠する」希望がなければ、健全な状態です。また、検査でわかることは少ないため、原因の特定が難しいです。不妊症の原因は約半数が男性因子(乏精子症など)ですが、精子も卵子も異常がないのに受精できない時もあるし、細胞分裂しないこともあります。排卵があっても、卵子が入っている袋(卵胞)の中の卵子がすでに変性していることもあります。
不妊症の原因に関しては、妊娠に至る過程の段階での何らかの障害があると想定します。それを排卵障害とかピックアップ障害、受精障害、卵管障害、着床障害といった呼び方をします。
また、卵自体の問題もあります。卵の質が落ちていて、受精卵に至らない卵、受精後に染色体異常が発生する場合もあります。

妊娠できないのはなぜか、どこが悪いか、何が原因か、多くの患者様はそのようなことをお聞きになります。しかし、不妊症に関しては、検査の結果は正常だったり、仮に何か原因らしきものが見つかっても、本当の原因であるかまでは特定できないことがほとんどです。何かしらの原因があって、その過程で障害が起きているわけですが、残念ながら今の医学ではまだ全部解明させていません。

不妊症のタイミング療法について

タイミング療法とは基礎体温や卵胞の大きさなどから排卵日を推測し、指定された日に性行為をするという方法です。不妊治療としては最初におこなう、より自然に近い妊娠方法です。半年ほどこの方法をとることが多く、妊娠率は年齢によって大きく異なりますが、1回あたり20%くらいです。半年間(6回)ちゃんと試すと、約90%の方が妊娠することになりますので、「半年試しても妊娠しなかった」カップルは、タイミング療法では妊娠しない可能性が高いと判断し、より高度な不妊治療をおこなうことになります。。施設の整った不妊専門のクリニックの受診をお勧めいたします。

(2023年5月 追記)当クリニックは開院当時はタイミング療法までの不妊治療をおこなっておりましたが、現在は婦人科疾患の患者様が多く不妊治療に十分な時間がもてないため、不妊治療はおこなっておりません。

診療案内